第6節 蓬莱市
2005年3月28~29日山東半島東部を旅行するツアーに参加しました。
秦の始皇帝の命により徐福が不老長寿の果実を求めて出航と伝えられる蓬莱市で見つけた門墩を紹介します。 (画像をクリックして 大きくなりますヨ)
画像1:蓬莱閣の海市蜃楼 (撮影:島村志げりさん)
北宋嘉祐年間(1056~63年)に建設され明代に拡張、清代に改修さ
れた蓬莱閣があります。
蓬莱閣の中の海市蜃楼
画像2:海市蜃楼の抱鼓型門墩 (撮影:島村志げりさん)
太鼓を乗せる鼓座が他では見かけない、独特の机型をしています。
呂祖殿の門墩の鼓座も同じ型なのでこの地域特有の型か?
画像3:蓬莱閣の三清宮(撮影:島村志げりさん)
画像4:三清宮の抱鼓型門墩 (撮影:島村志げりさん)
太鼓の内側に彫られている動物は麒麟?
台座は彫飾りの無い質素なもので、古風な感じの門墩です。
画像5:蓬莱閣の弥陀寺 (撮影:柳井直躬氏)
画像6:弥陀寺の抱鼓型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
画像7:天后宮の抱鼓型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
蓬莱閣西側に北宋宣和四年(1123年)に創建、清道光十七年
(1837年)に改修された天后宮の抱鼓型門墩。
台座も小さく全体に彫飾りも無く、古風な感じの門墩です。
高さは45cm前後。(横の女性から推測)
画像8:呂祖殿の抱鼓型門墩(柳井直躬氏撮影)
蓬莱閣東側にある呂祖殿。
海市蜃楼の門墩とよく似たこの地方独特の型をした門墩。
元末期から明朝を通じて中国の朝廷は東海岸を荒らした海賊“倭寇”に悩まされていました。
この倭寇制圧に功績の有った戚継光(1528~1588)親子の故郷が蓬莱市です。
戚継光親子の故居が2000年に修復され、門墩が設置されています。
ここの門墩はこの時製作されたものと思われます。
画像1:戚府の門 (撮影:柳井直躬氏)
画像2:戚府の門の抱鼓型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
他では見かけない複雑の鼓座が特徴です。
画像3:戚継光親子故居の獅子型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
門墩上の獅子は普通は正面を向いて=来客に向かって蹲踞しています
が、この獅子は内側を向いて蹲踞しています。めずらしいものです。
画像4:戚継光親子故居の北京式抱鼓型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
画像5:戚継光親子故居の西安式箱子型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
戚継光親子故居の中に収集された門墩がありました。
画像1:展示品の獅子型門墩 (撮影:島村志げりさん)
獅子が背中を向けて寝そべっています。
画像2:展示品の箱子型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
正面に文字“禧”が彫られています。
画像3:展示品の門枕石 (撮影:柳井直躬氏)
画像4:展示品の門枕石 (撮影:柳井直躬氏)
自然石を門枕に使用した珍しい例です。
第6節 蓬莱市 終