第3節 永済市
2010年3月26日に運城市の西、黄河の東岸にある永済市で見た門墩を紹介します。
ここには隋代に創建されどんどん大きくなってきた普救寺があります。この寺に門墩が設置されていました。
画像1:普救寺の山門 (画像をクリックして 大きくなりますヨ)
画像2:境内の書院北門
画像3:書院北門の獅子型門墩 (高:41cm 幅:16.5cm 全長:42cm)
画像4:境内の書院門
画像5:書院門の抱鼓型門墩 (高:68cm 幅:22cm 全長:60.5cm)
太鼓の胴の獅子は徹底的に破壊されています。
太鼓の丸い部分には“振り向いた麒麟”が彫られています。
画像6:境内の梨花園正門
唐時代から有名な劇≪西廂記≫の舞台とされた梨花園は普救寺の奥
にある四合院です。
画像7:梨花園正門の西安式箱子型門墩
(高:68cm 幅:26cm 奥行:27cm)
正面には草花を挿した鼎、内側には太陽?を吐き出す麒麟が
彫られています。
画像8:境内の枯木堂の門
画像9:枯木堂門の西安式箱子型門墩
(高:69cm 幅:26cm奥行:31cm)
門に西安式箱子型門墩がありました。
正面と内側に物をさした銅瓶と鼎が彫られています。
画像10:弥陀堂
入口は門枕石が設置されています。
永済市の南郊外に楊貴妃が小さい時を過ごした家が在ります。
ここには近郊で不要になった門墩が集められ、出入口に飾りとしておかれていました。
画像1:楊貴妃故居の正門
この門には門墩は設置されていません。
画像2:楊貴妃故居第二門 (撮影:柳井直躬氏)
画像3:第二門の抱鼓型門墩 (撮影:柳井直躬氏)
後を振り返った麒麟が彫られています。
抱鼓型はもう一組ありました。
画像4:楊貴妃故居の西側廂
画像5:西側廂に飾られた西安式箱子型門墩
正面には花瓶と鼎が、内側には岩陰に蹲る動物が彫られています。
これ以外にも二組の箱子型門墩がありました。
永済市北部の東嶽廟の門に虎の面を彫った門枕石がありました。
画像1:東嶽廟の門と飛雲楼
東嶽廟も飛雲楼も設立年月日は不明ですが、唐代には既に存在して
いたそうです。
画像2:門には三個の出入口があり、各々門枕石を備えています。
画像3:門の虎の面を彫った門枕石
第3節 永済市 終