第6節 咸陽市

 宝鶏市から渭川を東に下ると咸陽市に入ります。

 咸陽市38km東北の三原県に城隍廟があります。
  城隍廟へ2011年10月30日に行きました。獅子型:8組 抱鼓型:3組 箱子型4組=合計15組の門墩がありました。

 

   画像1:城隍廟配置図                 (画像をクリックして 大きくなりますヨ)
         明朝洪武八年(1375年)創建です。
   画像2:山門
   画像3:山門中央出入口の獅子型 (高:123cm 幅:42cm 長63cm)
         鉄鎧を着せられているような大変珍しい獅子です。
        良く似た門墩が他に3組ありました。
   画像4:山門左脇出入口の獅子型
        鉄鎧はありませんが中央口の獅子に良く似たものです。
        右脇口の獅子も同じものです。
   画像5:戯楼
        山門の次の門です。
   画像6:戯楼中央出入口の抱鼓型門墩
        太鼓部分に厳しい獅子が、台座に美しい波浪が彫られ堂々とした
      立派な門墩です。
   画像7:戯楼右脇出入口の獅子型門墩
        山門の獅子に比べると少々おとなしそうな獅子です。
        左脇口にも同じ獅子型が備えられています。 
   画像8:西華殿への門(鐘楼横)
        錦鋪を備えた豪華な台座を持つ獅子型を備えています。
   画像9:収蔵された抱鼓型門墩
        これと良く似た門墩が財神殿に備えられています。
   画像10:西華殿への門(西陪中間)
         西安式箱子型門墩を備えています。
   画像11:古美術商の西安式箱子型門墩2組
   画像12:古美術商の箱子一体型門墩
         城隍廟門前街の古美術商で門墩を商品にしていました。
         もう一軒にも西安式箱子型門墩1組ありました。

 

  咸陽市では咸陽博物館・茂陵博物館・楊貴妃墓の三箇所で門墩を見ました。

   画像1:咸陽博物館収蔵の獅子型門墩(撮影:土屋敦子さん)
        西安市や韓城市で見かけたのと同じ型のものが保存されていました。

 

   画像2:咸陽博物館収蔵の抱鼓型門墩
        傷みの激しい片側(左側?)だけが保存されていました。

 

   画像3:咸陽博物館収蔵の箱子型門墩
        博物館が保存していた箱子型一体高門墩。

 

   画像4:茂陵博物館の獅子型門墩
      画像5:茂陵博物館の獅子型門墩
        前漢第六代皇帝武帝を埋葬した茂陵の側に茂陵博物館はあります。
        その構内の東苑入口に一対の獅子型門墩がおかれていました。

       この付近から出土したものを移設したものです。
        獅子を乗せた台座は何の飾りも無い質素なもので、蹲踞した獅子

            も素朴な感じで、正確な制作時代は判りませんが時代を感じさせます。

 

   画像6:楊貴妃墓文物管理所の箱子型門墩
   画像7:楊貴妃墓文物管理所の箱子型門墩
        茂陵から少し西に、安禄山之変で長安(現西安)を玄宗皇帝と共に

             逃れた楊貴妃 が殺された馬嵬鎮に楊貴妃の墓地があります。
        ここの文物管理所の門に箱子型の門墩がありました。西安市内で見

             かけた愛くるしい獅子を彫った背の低いものです。
        近年作られたようです。

 

第6節 咸陽市 終