第4章 マカオ

   

 

 広東省を流れる朱江の河口西側にマカオは在ります。

 本来広東省の一部でしたが、1553年にポルトガルに占領され1999年末に中国に返還されました。

 

 2011年10月19日~21日に行きました。

 450年間ポルトガル領だったので門墩は無いと思ったのですが、台座型門墩4組 箱子一体型2組を見ました。
 中国伝統の文化は、ともし火が消されず伝承されていました。

 

 

 まず台座型門墩を紹介します。      (画像をクリックして 大きくなりますヨ)

   画像1:康公廟
        漢代の康公真を祀って清朝咸豊年間(1851~1861年)に市民の献金で

      創立され、その後現在の規模に拡大されました。
   画像2:康公廟の台座型
        獅子は門墩の上に近年接続されたようです。
   画像3:蓮峯廟仁寿殿
   画像4:蓮峯廟仁寿殿の台座型
   画像5:蓮峯廟武帝殿
   画像6:蓮峯廟武帝殿の台座型
        蓮峯廟は明朝末1592年に創建され、その後何度も改修拡大され現在

      の建物になりました。
   画像7:観音仔廟
        訪れた時間が遅く門が閉まっていて良い写真が撮れませんでした。
        門には台座型門墩が設置されていました。

 

 4組の門墩はいずれも模様は彫られていないものでした。


 

   次に箱子型門墩を紹介します。   

   画像1:蓮峯廟
   画像2:蓮峯廟の箱子型門墩
        正面には漢紋が側面には小花?を銜えた四足の獣が小鳥?と見合って

             いる模様が彫られています。模様の寓意は分かりません。
        美しい彫刻です。
   画像3:普済禅寺
        観音さんを祀って元朝(1279~1308年)に創建されたマカオで最も

             古い寺院です。
   画像4:普済禅寺の箱子型門墩
        正面には蝙蝠が古代の石の楽器“磬”を下げた銅銭を銜えた吉祥図が
       側面には太陽ある空の鳳凰と地上の獅子が見合っている吉祥図が彫られ

             ています。   

  

 

   商売繁盛の神様“関帝”を祀った建物です。中国本土では門墩を備えているのが一般的なのですが門墩は設置されていません。

 

 大富豪も豪邸にも門墩は設置されていませんでした。

 

 

 

 

  

 

 

第4章 マカオ 終

第四部 東南海沿偏 終