第3節 潮州市

 潮州市は広東省最東部で梅州市の東南にあります。
 ここ潮州市の開元寺の門墩写真を頂きましたので紹介します。
 この開元寺は唐代開元二十六年(738年)に創建され、その後度々拡張され各時代の建築様式を良く伝承していた寺です。
文革で破壊され現在の建物は1982年に再建されました。

   画像1:開元寺(撮影:平井徹氏)    (画像をクリックして 大きくなりますヨ)

   画像2:開元寺正門の托日型門墩(撮影:平井徹氏)
   画像3:開元寺正門の托日型門墩 (撮影:平井徹氏)
        福を招く蝙蝠が二匹天空を飛ぶ模様が彫られています。
          丸い部分を受ける基座が他では見かけない独特な珍しい型です。

 

 

第3節 潮州市 終

 

 【広東広西地方の丸型門墩について】

鼓釘が彫られているのは抱鼓型と分類しましたが、丸い部分は太鼓より太陽を感じさせ、台座と丸い部分を繋ぐ部分は雲や波浪を連想させます。

この地方の丸型門墩は黄河流域の“抱鼓型”と長江河口地域の“托日型”を合体させてできたと思っています。